「榛名まほろば」のこと
提箸 宏
勝手に「まほろば」を応援しています。
「まほろば」とは、群馬県北群馬郡榛東村にある現代詩資料館「榛名まほろば」のことです。
「榛名まほろば」は、1998年に詩人富沢智さんが開館した、私設の資料館で、喫茶・軽食・お酒のスペースを併設しています。
蔵書数は、25,000冊以上、1945年以降に発行された詩誌・詩集があります。現代詩というキーワードであれば、ここ以上に資料がある場所はあまりないのではと思われます。
私が詩を書き始めたのは、昭和59年頃、22歳の時です。
当時、私は結核を患っていて、群馬県群馬郡榛名町の榛名荘病院というサナトリウムで療養をしていました。退院間近の時、新聞で「ポエムボックス」というイベントを見つけ、外出許可をもらって、高崎の「あすなろ」という喫茶店に行きました。
4回シリーズで、1、2回目は県内の詩人の対談形式、3回目はゲストが荒川洋治さん、4回目は谷川俊太郎さんだったと思います。この主催が、榛名抒情社、清水節郎さんと富沢さんでした。これがきっかけで、榛名抒情にも参加させていただきました。
退院して、浦和の大学に戻ったこともあり、清水さんにくっついて東京の朗読会等に顔を出させていただいた時期もあります。
それ以来、富沢さんには、ずっとお世話になっています。
まほろばの書庫の内部を見た方はあまりいらっしゃらないかと思います。2年ほど前に撮影させていただきました。
著者ごとに、整然と整理されているという感触を持ちました。
まほろばの富沢さんと約束して、果たせていないことがあります。
この蔵書を、より有効に利用できる仕組み「蔵書の検索システム」を作るという約束を10年以上前にしています。
(もう、富沢さんは忘れているかもしれませんが・・・。)
お互いが、まだ動けるうちに、実現できればと、まだ諦めてはいません。
多くの人に、このまほろばを知っていただきたく、紹介させていただきました。
そしてこれらの貴重な資料を上手に活用していただくためのサポートができればと、勝手に思っています。
2020.06.27